BMW320ⅰクーペ (E92)
今回は車検でご入庫いただいた、K様のBMW320iクーペ(E32)のご紹介です。
以前ABSユニットを弊社にて修理をさせていただいてから、弊社での車検は今回で3回目となります。
いつもありがとうございます。
フロント足回りからの異音
まずは保安基準に適合しているかどうかの判断と、お車の状態、使用状況を把握し必要なメンテナンスのお見積りを作成するための受入れ検査を実施します。
年間走行距離が少なく、弊社でいつも拝見させていただいていることもあり、とくに大きな不具合はありませんでしたが……
以前からの『ハンドルを切るとフロント足回りからのギシギシという異音』があったため、今回足回りに注視しました。
ローダウンサスが装着されているので異音が出ていても不思議ではないのですが、点検したところ、サスとショックアブソーバーがヘタっているのを発見。


右フロントのスプリングサスが本来であれば上下のスプリングにあるはずのすき間がなくなり、スプリング同士が擦れていたことがギシギシ異音の原因となっていました。
そしてバンプラバー(ショックアブソーバーの底突き上げの際の衝撃緩衝材)が劣化して損失しているのを発見。
▲ ボロボロと削れているのがわかります。(赤茶色い部分)


▲ 左が本来の長さ、右が今回破損していたバンプラバー。破損した部分はどこかへいっていってしまったようです。
バンプラバーと異音の関係性は不明確でしたが、K様とご相談の上、「破損しているのであれば交換しましょう」ということになりました。


交換後、異音の確認をします。
すると……スプリング間のすき間も確保でき、ハンドルを切っても擦れて異音が出ることも無くなりました!
ローダウンサスでもともと車高が低いところにサスとショックアブソーバーがヘタり、さらに車高が低くなりバンプラバーで車高を保持していたようです。
解消まで時間がかかり申し訳ございませんでした。K様、今回もありがとうございました